寛容な世の中の作り方

 LGBTの話ではないが、LGBTから入ってみようと思う。

 最近、会社でLGBTの研修や対話会の話をよく聞くようになった。テレビでも取り上げられ、行政の対応も進みつつある。

 その中のキーワードのひとつに「アライ」がある。自身はLGBTではないが、その支援をする人で、正確には「ストレート・アライ(Straight ally)」というらしい。研修でも、LGBTに関する困りごとはアライに相談して下さいとしていた。

 庶務担当の同僚が、庶務担当というだけでこのアライをやっている。この同僚を見ていて、今の自分はアライにはなれそうにないなと思う。アライは、必然的にカミングアウトされる可能性が高まるし、対応を誤るとその人の人生を左右しかねない。そう思うと、経験も自信もない k-ogasa は受け止めきれないなと思ってしまう。

 なぜかと振り返ってみると、どんなことをどんな風に悩んでいて、どうサポートしたら良いのか想像できないからだろうと思う。想像力がなければ、寛容にはなれないし、その意味では、まだまだ自分は不寛容なのだと気づかされた。

 さて、最近みた「増山超能力事務所」というテレビドラマが面白かった。

 誉田哲也が書いた同名の小説が原作で、ここの超能力師たちはイケてない。どちらかというと、風変わりな特徴がある変なやつ程度の扱いになっていて、その特徴故に悩み苦しむところが、このドラマの面白さだ。例えば、心を読む能力はあるのに、四六時中「ブサイク」だの「キモい」だのと自分へのネガティブな感情が嫌でも読めてしまって、引きこもりがちになるという感じて、厄介な能力で嫌なのだが、なかったことにもできないと葛藤するという感じだ。

 生き辛さを感じてきた超能力師たちも、増山所長という理解者のもと、超能力を生かした探偵という仕事を通じて、自分の居場所を見つけていく。

 そう考えると、身体的特徴をからかわれるのと大差はないし、痩せていたり運動オンチでモテなかった k-ogasa にも理解が及んでくる。超能力はスーパーヒーローが持つ万能な能力ではなく、多くの人がそれぞれに持っている、人より優れた所、劣っている所、違う所、特徴や個性に置き換えてもらうと、超能力師でない自分にも理解出来るようになる。

 もう一つは、アニメ「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」。

 このアニメでは例え日下部雪こと雪女を、 感情が高ぶると周りをちょっと凍らせるという困った特徴をもった高校生、妖怪や精霊のように人でないものを個性的な人間として描いている。現実の世の中に だって、感情が高ぶると 激しい言葉で周りを攻撃してしまう人だっている。それと同列に扱っているのだ。

 また、LGBT のアライに相当する役を高橋先生が担い、その高橋先生も悩みながら亜人達と向き合っている

 こうやって、想像しやすい形で表現してくれると受け入れやすくなるし、こういった作品が、世の中を寛容にしていくのだと思う。

 以前よりは、周りと違っても良いじゃないかという考えが広がりつつある。それで生きやすくなる人が増えるのは良いことだと思うが、逆に対応できずに窮屈さも感じるようになった。こういうものは、10年単位の時間がかかるのだと思う。

 k-ogasa は、いくつになってもこういう作品を、なんだこんなものと思わず、楽しめるようでありたいと思う。

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孫太郎虫くん

 先日、東京都台東区の鳥越神社に行く道すがら、こんな看板を見つけた。

 「蛇善」という明治17年創業の、なんというか、日本的漢方薬・生薬の卸業者らしい。

【蛇善】

http://www.hebizen.co.jp/sp/

 確かに k-ogasa は年齢的にも色々弱ってきているが、こうしたものを積極的に摂取したい訳ではない。

 この中で目をとめたのは「孫太郎虫」。「孫太郎虫」はヘビトンボの幼虫のことで、ザザムシとも呼ばれ、子供の疳の虫に効く漢方薬・生薬らしい。

【参考 ヘビトンボ ウィキペディアより】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%93%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C?wprov=sfla1

 しかし、k-ogasa の記憶する「孫太郎虫」は、もっとスピリチュアルなもので、「虫」というよりは「蟲」である。

 k-ogasa の幼少期は、疳が強く、とても落ち着きのない子供だったらしい。痩せっぽっちで体が弱い記憶はたくさんあるが、落ち着かないのは記憶にない。ただ母親から、子供の頃から現在に至るまで、繰り返し終始一貫して落ち着きがない子供だったと言われ続けるところをみると、たぶんそうなのだろう。家族3代で暮らしていた頃、夕食時に5人分の食器類を並べると、すぐに食器で遊びだし、あっちへやったりこっちへやったりとグチャグチャにしてしまうことしばしばで、食べる直前でないと食器を並べられなかったんだと、終始一貫したクレームが今でも入る。

 現在の k-ogasa は、そんな過去があるなんて想像もつかないくらいに更生して落ち着いた大人の佇まいを醸し出しているのだが、このクレームに時効はないらしい。

 母親は、そんな疳の強い子供から疳の虫くんを追い出すべく、民間のまじない師のもとに連れて行き、何やら祈祷らしきことをしてもらったところ、手から白いフヤフヤしたものが出てくるのを見たと証言している。津軽地方では、このフヤフヤのことを「孫太郎虫」と呼んでいる。

【参考 疳の虫 ウィキペディアより】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%B3?wprov=sfla1

 まあ、物心つく前なのか、全く記憶には残っていないし、「孫太郎虫」くん退治をした後、何か変わったのかというと、相変わらず体は弱いままだったから、真偽のほどは不明だ。

 では、何をきっかけに変わったのかというと、高校生の頃の度重なる手術・入院ではないか思う。この時に使った抗生物質あたりで「孫太郎蟲」くんは退治され、今のように穏やかな佇まいになったに違いない。

今回は「懐かしい味」の悲喜こもごも

今回は、「懐かしい味」の悲喜こもごもを書いてみたい。

 まずは「悲」の方から。

 子供の頃に良く美味しいと言って食べていたけど、今はそうでもないというものはないだろうか?

 青森県出身の k-ogasa のそれは「けの汁」。

【参考のクックパッドレシピ】

津軽の郷土料理 けの汁 by けんたまはる http://cookpad.com/recipe/4032483 #cookpad

 大根・山菜・こんにゃく・昆布なんかを荒微塵に切って、味噌や醤油で味付けした料理で、正月明けに食べる。和風ミネストローネと言えなくもないが、どちらかというと七草粥的な意味合いのものだろう。

 子供の頃は、昆布の出汁が効いていて、おせち料理に飽きた時期に出てくるものだから、美味しいと思って食べていた。

 しかし、秋田県民の会社の先輩は「美味くない」という。理由は、肉・魚が入っていないから。確かに、初めて食べる人には素朴すぎて物足りないだろうな。

 k-ogasa 自身も、積極的に食べたいわけではない。年末始の帰省の折に母親が作ったものを、親孝行として食べるという程度だ。

 材料の切り方を変えたり、味付けをアレンジしたりすれば、生まれ変わるようにも思うが、このままでは時代の移り変わりの中で廃れていき、郷土料理屋でたまに出てくる珍しい料理になっていくのだろう。親孝行できる間は、食べることにしよう。

 次は「喜」の方。

 時々行く商店街に「パンケ」というラーメン屋さんがある。この名前を見て、アイヌ語の響きを感じて北海道の味噌ラーメンをすぐに想像し、前々から行ってみたいと思っていた。

 k-ogasa はアイヌ語はもちろん話せない。しかし、コロポックル(アイヌ語でふきの下の小人の意味)の民話はお隣の秋田だし、年寄りは小刀のことを津軽弁でマギリ(アイヌ語でマキリ)というように、何となくアイヌっぽいな感じるセンサーはあるようだ。

 実際 Wikipedia で調べてみると、「パンケ」は「川下の~」という意味であった。

【参考 Wikipediaアイヌ語の語彙一覧】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%AA%9E%E5%BD%99%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.83.8F.E8.A1.8C

 さてこの「パンケ」、先日やっと行くことができた。出てきたラーメンは、やっぱり北海道味噌ラーメン系であり、うれしくなってしまった。

 青森県でラーメンと言えば、今では「煮干し系」か「味噌牛乳カレー系」が有名である。もしかしたら今後は「十和田バラ焼き系」なんていうのも出てくるかも知れないが、k-ogasa 的な青森のラーメンは「支那そば系」か「味噌ラーメン系」なのである。

 弘前市の高校に隣町から通学していた土曜日の昼、下校時に昼食にラーメンを良く食べたのだが、「室蘭」と銘打たれたもの。

 今「室蘭ラーメン」で検索すると、カレーラーメンがたくさん出てくるが、当時はカレー味ではなく味噌ラーメンであった。

 しかも「札幌」ではなく「室蘭」だった。未だに違いは分からない。味噌をベースにした甘めの味付け、ニンニクとショウガが効いていて、懐かしのラーメンといえは、この味を思い浮かべる。そして「パンケ」は、この時の懐かしい味がするのだ。

 思い出の味は、その人にしか味わえない一番贅沢なものであることに、改めて気がついた。

最近、息切れが酷い

 最近、息切れがひどい。

 10代と30代に自然気胸を患い、手術もしているので、心肺機能はもともと弱いけれども、それよりは加齢による衰えの方が大きいと思われる。加えて、筋トレをして体重を増やそうとしているので、カロリー消費を抑えるために、有酸素運動を控えていたのだが、これも循環器の衰えに拍車をかけたかもしれない。

 心肺機能向上には、水泳・ジョギング・ロードパイクなどなど色々ある。とはいえ今の時期の水泳は寒いし、ロードバイクは自転車の準備から始めなくてはならない。ということで、安上がりに走ることにした。

 ご近所でも、早朝・日中・夜中と時間を問わず、走っている人を普通に見かける。体にビッタリ張り付いた何模様だかよく分からないウェアのカモシカランナーから、ドスドスノタノタとダイエットに勤しむ人まで様々だ。

 パートナーも、しばらく前から走っている。ゆっくりめだが、着々と距離を延ばし、今では1日おきに3キロくらい走れるようになっている。それには及びそうにないが、まあマイペースで始めてみよう。

 まず初回は、軽く2キロくらいから。

 と思ったのも束の間、2キロどころかすぐに息切れで止まってしまった。いかんいかん止まっちゃいかん。走っては歩き、歩いては走き、とにかく止まらないことだけを考えて、なっとこやっとゴール。

 うん、想像以上に老化している。

 そのうち体も慣れてくるだろうと、別の日に2回目のトライ。

 ところが、なかなか慣れてくれないらしく、また息切れで歩いたり走ったり。それでも距離を少し延ばすことができた。やるなぁ、自分。

 更に体が慣れてくる筈だと信じての3回目。

 なんと、慣れるどころか膝と股関節が痛くなって途中で中止。まともに走れない。風が強くて寒いのに、走る前のストレッチを怠ったせいだ。体も心もボロボロ。ゔーーーっ。

 前回の失敗を踏まえて、4回目は入念にストレッチをする。膝を傷めないように、サポーターでの補強も忘れない。そして、今は体が温まるほどは走れず、その前に膝に来てしまうので、体を冷やさないように防寒にも気を使う。フード付ウインドブレーカーにミニマフラーと手袋。

格好だけみると、極限まで体重を落とそうとするボクシング選手のようだ。ああそういえば、ボクシング元世界チャンピオンの内藤選手に似ていると、色々なところで言われたな。

 それはともかく、前よりだいぶペースを落として走る。息切れも酷くはならず、目標の2キロを初めて休まず走り切る。やったな自分!

 気を良くしての5回目。

 少しだけ距離を延ばして、また休まず走り切る。やったな自分。

 でもさ、心肺機能が上がった気も、脚に筋力が付いた気も、全くしない。

 順調に走り込みを続けるパートナーはというと、ついにシューズを新調することにしたらしい。結構頑張っているから、ある意味自分へのご褒美の意味でも良いと思う。

 その時、スポーツショップで仕入れてきたのは、1キロ6分未満で走れるならランニングシューズ、それ以上かかるならジョギングシューズが良いという情報。

 ちなみに4回目に測った自分のラップは、1キロ10分。これってウォーキングシューズでよくね? 凹むなー。

 心肺機能や筋力向上には、距離を延ばすより、タイムを上げたほうが良さそうだ。次は、準備運動をしっかりして、1キロ8分を目指そう。

今年の目標

 昨年末、パートナーから

「来年の目標は?」

と問われて、とっさには出てこなかった。

 15年物の車を買い換えないとなあとか、子供が就職するなあとか、転勤になりそうだなあとか、色々と変化の年になりそうだという思いが先に立ち、気持ちが自分の「目標」までたどり着いていない。

 押し黙っていたら、パートナーが

「画家デビューだな。」

と宣言した。

 k-ogasa の創作のメインは写真詩だが、昨年から、たまにパステルで絵を描くようになった。画材は100円ショップで手に入るし、消しゴムで修正もきくので、初心者にも取っ付きやすい。先にアップした酉年年賀状もそのひとつだ。

 

 以前に確かに、A4サイズが10枚描けたら、売りに出そうかとか言っていた。7枚まできたのだから、もう3枚を早く描いてと、背中を押してくれているのだなあと、なかなか完成しないクラゲの絵をみながら思っていた。

 正月、帰省したら軽く風邪を引いたので、コタツでゴロゴロと寝正月していたら、パートナーがパソコンに向かって、サカサカと ART-METER のマイページを作りだした。ART-METER は、絵画の通販仲介サイトで、初心者でも登録可能だ。パートナーが、作品のアップの仕方を伝授してくれたので、7枚の内の2枚の絵のアップが、あっと言う間に終わってしまった。あとは事務局側の、著作権・肖像権侵害や公序良俗違反がないかのチェックが通れば、画家デビュー、おっと、自称画家デビューしてしまう。

 来年の目標って、12月に言って1月になんとなく達成しても良いものなのかは甚だ疑問だが、まあ、売れそうな気もあまりしないので、作品が売れて本当の画家になるまでに、10枚の絵を描くことにしよう。

 まずは、しかかりのクラゲだな。

あけましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。

 ゆるゆるの更新にもかかわらず、ご愛読ありがとうございます。

 今年は、100均パステルでひよこを描いてみました。鳥って頭と体のバランスが、難しいものですね。詩の方は思いがけず良い感じのが浮かび、まとまりがついたかなと思います。

 この年になると、大きく羽ばたくなんてことは、まあ、ありませんが、一歩前に出るお手伝いくらいになれれば良いなと思います。

 今年もゆるゆると、お付き合い頂ければ幸いです。

k-ogasa

微妙なB級郷土料理(十二湖紀行 その3)

 十二湖紀行の最終回は、懐かしい郷土料理の話。

s-わんど

 十二湖に行く道すがらの海の駅「わんど」で、悪くはないんだけど、口に合うかなあという、微妙なラインのB級郷土料理に再会したので紹介しよう。

 ひとつめは、粢餅(しとぎもち)。
 あんこを入れたお餅を油を引いたフライパンで焼いたもので、子供の頃ばあちゃんが良く作ってくれた。懐かしいお菓子である。
 もう、うろ覚えになったが、もち米をついたというよりは、米粉を練って作っていたような気がしたので、粢団子という方が正しいかも知れない。
(母親に聞いてみたら、米粉を練るのは正解だった。でも、油で焼かずに、まだ熱を持った囲炉裏の灰に埋めて焼いていたらしい。囲炉裏のない今では、無理だな)

s-しとぎもち

 味は少し油っぽいあんころ餅なので、普通に美味しい。
騙されたと思って食べても、騙されない味なので、安心して欲しい。

 ふたつめは、いなり寿司。
 名前と油揚げは同じだが、中身が少~し違っている。

s-いなり

 使っているのはもち米で、おこわのようにもっちりというよりは、ふにゃふにゃと柔らかい。また、もち米がピンクに着色されていて、油揚げの口が閉じられないくらい詰めるので、鮮やかなピンク米が思いっきり露出している。味は甘いというか、甘ったるというか。刻んだ紅しょうががアクセントを添えている。

s-おが

 小学校の運動会なんかに、画像みたいな恰好したばあちゃんや母親が良く作ってくれた。甘党の k-ogasa の大好物で、今でも帰省した時に、食べさせたいと母親が作ってくれることがある。
 こちらは・・・騙されたと思って食べると騙されるかも知れないので、覚悟の上、是非食べて欲しい。

 まさか3回にもなるとは思っていなかったが、中身の濃かった十二湖紀行は、これでおしまい。

おまかせしてみた(十二湖紀行 その2)

 母親が、十二湖への道すがらに、昨年他界した父とウニ丼を食べるという食堂があると言う。 JR五能線の十二湖駅からすぐの民宿・静観荘というところで、今回も行けるなら行きたいというので、立ち寄ってみた。

 食堂に入ると、ばあちゃんが座敷の縁に腰掛けていた。他には娘さんとおぼしき店員がひとりいるだけで他に客もおらず、絵に描いたような、暇なばあちゃんだ。

 店内のメニューには「ウニ丼 1800円」「おまかせ定食 1000円~2000円」「みそラーメン 600円」とある。何だかゆる~い感じのメニューにやや不安を覚えつつ、ウニ丼が高かったので、

「おまかせ定食には、何が付くの?」

と聞いてみた。

「いろいろ付くよ」

と、これまたゆる~い答えが返ってきた。かなりの不安を覚えつつ、おまかせを二つ頼んでみた。

 我々の他に客はいなかったのだが、15分ほどで次々と入ってきて、結構賑やかになった。多分、我々の車を見て、客がいるから大丈夫だろうと入って来たと思われるが、不安のことまでは知らないだろうな。

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 そうこうしているうちに、おまかせ定食が出てきた。トレーに、何やら一杯載っている。ウニ・鯛の刺身・焼つぶ貝・フキの煮物・ミズのお浸し・ウドの酢味噌和え・めかぶの酢の物・わかめの味噌汁。
 ご飯がないなと思ったら、空のお茶碗が出てきた。
・そこの炊飯ジャーから、好きなだけ食べて良いらしい。
確かにばあちゃんの言うとおり、一杯付いてきた。少食の k-ogasa には、たっぷり過ぎだ。
 しかもこんなにウニが付いているなら、わざわざウニ丼にしなくて正解だと言う母親と一緒に目を丸くしていたら、その前を追加の白身魚の唐揚げが通過する。

 ここまでくると、空いた口をおまかせ定食でふさぐしかない。
 山菜類はエグ味もなく、味付けも塩味・甘み・酸味・辛味のバランスがとても良い。積極的に山菜を食べない k-ogasa でも、とても美味しく食べられる。特にミズの軽いぬめりとシャキシャキとした歯応えの組み合わせは、すごく良かった。
 メインだが、鯛の刺身でウニを巻いて食べるという暴挙に出てみた。ウニにくさみは全くなく、ぬははは、贅沢贅沢。

 動けないくらい満腹になったところで、食券を買い忘れたことに気がついた。どのくらいの値段なのかな~とみると、1000円だった。
・あ~~っそぉう、と値段が変わらないうちに二人分買って渡すと、

「わざわざ買わなくても、手渡しで良かったのに」

と返ってきた。暇な時期だからだろうな。料理以外は、どこまでもゆる~いばあちゃんだった。

 行くのはちょっと大変だが、不老不死温泉まで行くのなら、ここも立ち寄って見ても損はないと思う。

(その3に続く)


世界遺産の湖たち(十二湖紀行 その1)

 都内で働く k-ogasa が良く言われるのは、青森県出身なら当然「寒さに強い」「お酒が飲める」「スキーはセミプロ級」「リンゴの皮を切らずにむける」ということなのだが、「リンゴの皮むき」以外はまるでダメである。
 話題になるたびに言い訳することにも疲れ気味で、ローカルハラスメントという考えを新たに提唱したいくらいだ。
 少しお疲れ気味なオープニングになったが、言いたかったことは、青森県産民であっても、出来ないことや、行ったことがない名所もたくさんあるということ。

 そこで、帰省ついでにこれまで行けていなかった場所に、写真撮影がてら行ってみようかと思い立った。
 とはいえ、天気予報は曇り~雨。まあ今回は無理せず次回にしような~んて考えていたら、日頃の行いが良いせいで、朝からやけに天気が良い。天気が良いなら、世界遺産の白神山地にある「十二湖」に行くしかなくなった。

 天気が良いのに何だか歯切れが悪いのは、十二湖が遠いからに他ならない。片道で、列車なら新青森駅から3時間、弘前駅から2時間半、車なら実家から約2時間ノンストップという感じ。日頃の行いが良いのだから、気合いを入れて出発しよう。

 十二湖は、1993年に世界遺産(自然遺産)に登録された白神山地の一角で、長時間歩かなくても行けるところにある。大きさや色合いが違ういくつかの湖があり、そのひとつの「青池」は、特に色合いが独特で有名。
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 2両編成のJR五能線を横目に見ながら、のどかな田園と広々とした海沿いの国道101号線をのんびりドライブ。途中、母親が行きたいという道の駅に寄り道しながら、約3時間で到着した。
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 白神山地のブナの森は、ちょうど新緑の時期だ。辺りに、鳥や蝉の声が充満している。藤の花や山桜(?)がそこかしこに咲いている。

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 画像は、落口の池。
 すぐそばに十二湖庵というお茶屋さんがあり、回った中では、唯一水が流れ込んでいる湖。
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 対岸は藤の花が盛りで、広々とした開放感たせせらぎが心地良い。
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 ここは、鶏頭場の池。
 回った中では一番大きく、とにかく緑色だった。k-ogasa には真緑に見えたが、他のブログでは青緑ともあるので、その時々で見え方が変わるのかも知れない。開放感があり、陽の湖と感じた。
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 ここは、沸壺の池。
 お茶屋さんから少し森の中のに入ったところにある、やや青みがかった小さな湖。舗装されていないハイキングコース上にあるためか、ガイドが付いた団体が、森の中から現れては、記念撮影して過ぎていった。天気が良くて気温が上がったので、森の中かといっても、歩いたらかなり汗をかくなあと、苦笑いしていた。
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 最後は、青池。
 辺りからは鳥の声も聞こえるのだが、観光客がたまたまいなくなったこともあり、とても静かな印象を受ける。写真では分かりにくいが、靑よりは瑠璃色に近い。落口の池や鶏頭場の池が陽なら、ここは陰と言って良い。
 たまたま紋白蝶が一頭だけ舞っていたのが、メルヘンの世界に吸い込まれたような感じで、しばらく目で追いかけてしまった。

(その2につづく)

模写してみた

 前回のつれづれで、YHM の出展報告、特にパステル画ポストカードの成績が良かったことを報告した。それを読んだパートナーが、

「もっと描いてみなよ」

と言ってきた。
 その気になってはみたものの、こんなやつを描いてみたいというものが、今は思いつかない。
 どうしたものかと、自分の描いた絵をつらつらと振り返ってみる。

 自分の絵は、まあまあレベルのものと、ありゃ~レベルのものに分かれていていると思う。ありゃ~レベルは、デザイン的で、色や形がしっかり出ているものが多い。例えばこんなやつ。

s-顔 s-ハナミズキ s-モミジ

 まあまあレベルの方は、ふんわりぼやんと輪郭をぼかしたものに、ハッキリしたモチーフを少しだけ加えてあるものだと思う。

s-おもい s-桜 s-すこしずつ

 パステルの特性と、k-ogasa のデッサン力のなさを考えると、当然の結果かも知れない。

 ふたたび、どうしたものか。

「そんな雰囲気の絵を模写とかしてみたら? たとえば、ほしみステラさんとか」

 ほしみさん? おおっ、ほしみさんなら、我が家のそこの壁に飾ってあるじゃないか!

s-ほしみ額

 アートフリマに行った時に買ったものだが、ちょ~ちっちゃい。ちっちゃいのを見ながら描くのは、老眼の身には辛すぎるので、デジカメで撮って拡大印刷してみた。
 こうして見ると、ちょ~ちっちゃい中に、ちょ~細かく描き込んであるのが分かる。やっぱ、ほしみさんすげえな。

 で、それをもとにして出来上がった模写がこちら。

s-夕日

 雲の光と影の色の違いなども、できるだけ真似てみた。まあまあレベルになったのではないかと思う。
 パートナーに見てもらったところ

「なかなかの再現性だね。でも凄いのは、あんたじゃなくて、ほしみさんだから」

 ごもっとも。

 ほしみステラさんのブログはこちら。良かったら、覗いてみてね。

ARTs*LABoポスカ展-YHM2015- 出展でびっくり!

 k-ogasa のクリエイター活動は、アートフリマへの参加、ポストカード展への参加、手作り品ショップへの出品の3つ。自分の作品がどの程度なのかを人に評価してもらう活動だ。今のところ芸能界に例えると、地下アイドルという感じで、小規模イベントに参加すると、お客さんが少し足を留めてくれて、ほんの一握りのリピーターがいるという成績。

 参加しているポストカード展は、YOKOHAMA HAND MADE marche と artDive' KYOTO ART FESTA のアートイベント内で開催される ARTs*LABo ポスカ展で、春と秋の2回参加している。入場料が必要なことと、特に京都は遠いということで、作品を主催者郵送し、展示等はお任せという超お手軽参加にしている。
 成績はというと、地下アイドル的に数枚売れればという状況。

 ところが、5月23~24日に横浜で開催された ARTs*LABo ポスカ展-YHM2015-では、異変が起きた。

 通常は、主催者から売れた枚数の通知が来る。それを見て、地下アイドルとしての自覚がある k-ogasa は、まあこんなものかなと、一旦気持ちを落ち着ける。少しして作品が返送されてくるので、数を数えては、新作が売れなかったとか、これが売れるのは意外だな(なら出すなよとかツッコはなしね)とかの分析をしつつ、次回へのモチベーションを回復させている。

 なのだが今回は、何の連絡もない。ステージに上がってみたら観客が一人もいない的な展開だ。そうかそうか、そこまて来てしまったのか、さて気持ちをどう整理しようかなあと、まあそんな状態になったわけだ。
 そして、作品が返送されてきた。遂に辛い現実と向き合う日がやってきた。

 あれ? 何か少ない。

 手に取った時の重量感が違う。開封して枚数を数えてみると、少し多めに投入したパステル画が、売れている。ちなみにこんな作品。

s-おもい s-すこしずつ s-桜

 おかしい。何かがおかしい。
 写真詩の方は、これまで通りの地下具合なので、何の不思議もない。同じ場所にプロのイラストレーターさんの作品もたくさん展示される中、絵心のない k-ogasa の素朴な絵ポスカがこんなに売れるのは、何かおかしい。

 よくよくみると、イラスト絵が同じ枚数ずつ減っていることに気がつく。もしかしてこれは、何人かに買って頂いたというより、アートイベントの雰囲気に呑まれ、ありがたいことに自分を見失って頂いた方に、爆買いして頂いたのではなかろうか。最近各地で噴火騒ぎも起こっているようだし、世の中何か起こるか分からないものだ。

 ということで、自分を見失うくらい浮かれてしまう、嬉しい出展報告でしたー!

谷津遊路商店街アートフリマ参加報告

 先週の土日、千葉県習志野市の谷津遊路商店街のアートフリーマーケットに参加してきた。

 朝方まで雨の天気予報が的中し、開催されるのかHPの案内を固唾を飲んで見守っていたが、雨も上がって無事開催。実際には暑いくらいの好天となった。日頃の行いが良過ぎるのも、暑い時期には困りものだ。

 

 今回は「桃太郎薬局さん」の前に出展する事になった。


 この周辺には、大きな谷津保険病院やリハビリセンターがあり、薬局のお客さんの邪魔にならないようにと思っていたが、土曜日は薬が欲しい人が少なめだったおかげで、のびのびと出展することが出来た。

 新作のポストカードは、こんな感じ。

s-生命の輝き s-あなたがいるだけで s-桜

 猫写真は、沖縄旅行に行った時に撮ったもので、何人もの方に「カワイイ~!」と言ってもらえるものの、購入には至らない。その代わりに、拙いイラストポスカが売れるのだから、まあ、何が売れるか分からない。

s-おもい

 さて、今回のテーマは、リピーター。いつも応援してくれるリピーターはありがたいし、嬉しいものであるが、今回はそれを改めて感じさせてくれる機会となった。

 ひとつめのリピーターのお話。
 パートナーの Canako の絵の方は、老若男女問わず、相変わらず手に取る人も多く、順調に売れている。そこに、一年前に大量購入されたご夫婦が、ブログの告知を見てわざわざ顔を出してくれた。

 奥様のお話では、ご主人の体調があまり芳しくないのだが、少し遠出をしてでもアートフリマで Canako の絵を見て、「金のうさぎ」でお茶を飲むのが、年に一度の楽しみなのだとか。
 ご自身も絵を描いていたのに、最近筆が持てなくなったと聞くと、その思いがますます身にしみる。
 来年もお待ちしていますので、是非お越し下さい。

 ふたつめのリピーターのお話。
 アートフリマと同時開催で、毎回無料音楽ライブも行われる。


 良い音楽にはやはり心が癒される。お客さんが来ない時には、なおさらだ。

 そして、今回も「りんどう」がやってきた。昨年も参加していて、リピーターと言っていいかは分からないが、来て嬉しいグループだ。

りんどうオフィシャルウェブサイト
http://aion21.net/rindou/01/20131130_1.html


 ハーモニーがとても綺麗で、ついつい聞き入ってしまう。今回は商店街公式ゆるキャラ「やっぴー」の歌まで作ってくる力の入れようだ。

やるな、りんどう!

 youtube に動画がアップされているので、ぜひ見て欲しい。

http://m.youtube.com/watch?v=RBVHNTxG5cA&feature=youtu.be


♪ぼくはやっぴー
♪よろしくだっぴー
♪みんなでハッピー

 しばらく耳について離れなかった。

 最後のリピーターも、実は「りんどう」。
 なんとメンバーの佐藤未央さんが、やわらかしおりのリピーターさんだった。

 一年前にお買い上げ頂き、実際使って頂いていたのだが、ダメにしてしまったとのことで、再度お買い上げ頂いた。使っていたしおりがダメになったので、代わりをということで、物を作っている側として、実際に使ってもらえ、また欲しいと言って頂けるのは、やはり嬉しい。
 しかも、良い歌まで聴かせてもらえるのだから、今度リピートするようなら、歌のお礼にしおりをプレゼントでもしようかな。

 こんな感じで、天気にも恵まれ、参加費を賄うくらいの売上があり、嬉しい再会がある、そんな幸せな谷津遊路商店街のアートフリマ参加報告でした。

でっかいものと気持ちの良い場所(熊野三山紀行 その2)

 その1では、熊野三山に行ってきたと言いながら、大社の話をほとんどしていなかったので、その2は3大社の話をしよう。

 最初は、熊野速玉大社。
 新宮市の街中にあり、とにかく派手な神社である。派手な神社は色々とあるが、

 

 ここは明るい派手さというところ。定番の朱色というよりはオレンジ色、それと補色の緑、黒と金の配色。今は周りの山々も新緑の時期なので、華やかな感じが際立つ。

 

 八咫烏をあしらったのれん(?)も、白にベージュという配色で、センスの良さは三社で一番と思う。
 当日はあいにくの小雨だったが、緑に囲まれた開放感のある境内は、とにかく清々しくて、深呼吸が気持ちが良かった。

 次は、熊野本宮大社。
 田辺市にあり、熊野三山の首座らしい。石段を登った上にあり、速玉大社のような派手さは全くない。山門(?)から先は撮影禁止なので、載せられる画像がないのが残念だが、見栄えは普通の大きな神社という感じ。



 ここは、八咫烏押しの神社のようで、鳥居の横にデカデカと八咫烏をあしらった幟があって、すぐに目を引く。

  

 境内にも八咫烏の丸石があるし、やたちゃん郵便ポストまであるらしい。

 本宮大社は移設されて、今の場所になったとのこと。伊勢神宮や出雲大社も、定期的に新しいお社に遷宮しているのだから、場所が変わったり、お社が新しくなるのは珍しくはない。
 以前の場所はすぐ近くにあって大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、田んぼの中に巨大な鳥居が威容を誇っている。

 

 何もないところに、日本一大きな鳥居がいきなり出現するので、ちょっと異様な雰囲気。数百年後には、この鳥居も物凄い旧跡になっているのかも知れない。元々は、熊野川の中洲だったらしいが、えらい難儀なところに作ったものだと思う。きっと、中洲から周りの山々をゆったりと見渡せて、水音の聞こえる、普段の暮らしとは違った雰囲気の場所だったのだろう。そのな場所で、日常の嫌なことからしばし離れて心を癒し、また嫌なこともある日常に戻る。また、熊野川は、天気が良いと水の色が瑠璃色に見えて、とても綺麗だった。水や魚をもたらしてくれる恵みの川で、ゆったりとした熊野川の流れや、川の恵みへの感謝が信仰となったのかなと思う。
 そして、中洲は鳥以外の動物が行きにくいので、烏が身を守るためにいたのかもしれず、それが八咫烏のもとなのではないかと想像したりする。

 最後は、熊野那智大社。
 大門坂から石段が続く熊野古道をえっちらおっちらと30分程歩く。

   

すると、山の上の日当たりの良い所に、派手な神社が現れる。

 

 ここはとにかく眺望が抜群で、天気に恵まれたこともあり、最高に気持ち良い。

 

 ここも、移設されたらしく、もとは那智の滝、今の飛瀧神社のあたりにあったようで、滝がご神体らしい。

 那智大社から10分程下ると、飛瀧神社、ご神体の那智の滝に着く。

  

 水が落下する大音量には、圧倒される。体に響く振動には、力の存在を感じざるを得ない。この辺りは豪雨地帯と聞いたことがあり、雨上がりともなれば水量も増し、さらに迫力が上がったことだろう。

 これで熊野三山紀行はおしまいだが、一つ心残りがある。熊野詣と言えば珍重庵の「もうで餅」が定番のお土産なので、本宮大社前の休憩所で食べようと思っていたのだが、なんとお休み。後で聞くと、全店お休みだとのこと。限定販売なので、もう二度と出会えないかも知れないと思うと、返す返すも残念だ。

でっかいものと気持ちの良い場所(熊野三山紀行 その1)

 日本の様々な名所・旧跡が、ぞくぞくと世界遺産や世界文化遺産に登録されているが、10年前に登録された和歌山県の熊野大社が気になっていた。熊野古道という古い参詣道が今でも残されていて、古道ウォーキングを楽しむ人も多いらしい。一度は行ってみたかったので、パートナーがご朱印集めをしていることもあり、足腰が何とかなるうちに行こうということになった。

 ご存じの方は既に違和感を覚えていると思うが、和歌山県に熊野大社という神社はない。興味があるといっても、実はこの程度の知識しか k-ogasa にはなく、出雲大社や明治神宮のように、古くてでっかい神社がでーんと構えているイメージだ。
 実際には、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の3つの神社をメインにした、いくつかの神社の集合体である。
 訪れてみた感想は、熊野の人々は、自然を今よりもっと身近に感じ、人の及ばない自然の大きな力に驚き、その力を分けてもらおうと、ある意味で謙虚に考えていたのだろう、である。

 最初は、神倉神社。
 新宮市にあり、熊野速玉大社から歩いて行ける神倉山にある、速玉大社の摂社ということらしい。

 

 軽い山登りをすると、拝殿とご神体が現れる。



 拝殿を押し潰しそうな感じのゴトビキ岩という巨大な岩がご神体。断崖にあって転がり落ちてこないでっかい岩に、昔の人はパワーを感じて、ご神体に祀ったのだろうか。
 ここから、新宮市内が一望できる。




 次は、花窟神社。



 熊野市の海岸沿いにあり、ゴトビキ岩より、さらにさらに巨大な岩がご神体である。



 この見上げるほど巨大な岩に綱を張り、綱を通して岩のパワーを分けてもらうという考えたらしい。



 カグツチノミコトという火の神様を生んだ時にやけどで死んだイザナミノミコトを埋葬した場所と言われていて、イザナミがかわいそうだと季節の花で祀ったというから、「花窟神社」と命名されたらしいが、熊野の人々はイザナミさんに、ご近所さんのような親近感を持っていたのではないかと思う。うっそうと薄暗い場所ではあるが、こういう話を聞くと、何か微笑ましい気持ちになる。

 おまけは、近くの岩。
 花窟神社から歩いて10分くらいの海岸にある、何となくゴリラの顔っぽい岩。



 特に何も祀られたりはしていないただの岩だ。大昔の誰かが、この猿にはパワーがあると言っていたら、もしかしたら今頃ご神体として祀られることになったかも知れない、なんて思ったりした。

 熊野の人々は、熊野の自然を素朴に信仰していたのだなあと、しみじみと思った。

(その2に続く)

サツキの咲く頃

 サツキ・ツツジの咲く時期になった。
 この時期、何年かに一度ばあちゃんのことを思い出す。馬鹿な思い出とともに。

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 k-ogasa が小学生の頃、ばあちゃんは、お庭にツツジを綺麗に咲かせていた。田舎のやたらと広いお庭のあちこちに、何株ものツツジが、こんもりと赤い花の小山を作っていた。もしかしたら、白いツツジもあったかも知れない。
 馬鹿な孫の k-ogasa は、満開に咲いたツツジの花を、ひとつひとつ丁寧にむしり取っていた。花の根元の蜜をチュウチュウとしゃぶるために。ばあちゃんが丹精込めて咲かせたツツジを、あっという間にむしってはチュウ、むしってはチュウしていた。今となっては怒られたかどうかも、記憶に残っていない。そのくらい、馬鹿だった。

 当然ながら、ばあちゃんがどんな手入れをして咲かせていたかなんて、記憶しているはずもないし、とっくに死んでいるので、追いかけて行って聞くわけにもいかないが、生垣とかに普通に植えられ、普通に咲いているので、ほったらかしで良いと思っていた。
 
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 ところが、現在のお庭のサツキは、咲く気配はおろか、年々木が小さくなっていく始末。咲いたのは植えつけた最初の2年だけで、この2年で生産者さんの貯金を食いつぶし、それ以降は申し訳程度にしか咲いてくれない。

 母親に聞いてみたら「土が冷えなんだ」という答えが返ってきた。とっても???なので、もう少し話を聞いてみたら、「有機質が少なく固く締まっている土」ということらしい。
 植え付けエリアを30~50cmくらい掘り起し、底に赤玉土と腐葉土を入れ、掘り返した土をふるいにかけて、石ころやらボルトやらを取り除いて植えつけてみた。1年たっても、状況はさほど変わらない。
 ネットで調べたら酸性の土を好むらしいので、今年は鹿沼土を使ってみた。多くの草花は、どちらかといえは酸性を嫌うので、プランターに隔離しておく。実家のお庭は、いろんな植物がサツキと一緒に植えられていたので、あまり意味はないのかも知れないと思いながらも、やれることはやっておこう。

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 さてどうなるか、来年にならないと、その結果は出ないだろう。もし、こんもりと花をつけたら、ばあちゃんを思い出しながら、少しだけむしってチュウチュウしてみようと思う。

ただいま筋トレ中

 こんなタイトルだからといって、k-ogasa はマッチョでもムキムキでもバキバキでもない。
BMIでいうと16.8くらいで、スリムを通り越して痩せっぽっちだ。小学生の頃から痩せっぽっちだったし、この30年で3キロくらいジリジリと減っている。

 太れないと悩みを打ち明けても、95% 羨ましいと言われるだけで、共感はまず得られない。食べれば太る、簡単だよと言われておしまい。食が細く無理してたくさん食べるとお腹を壊し、かえって痩せてしまうことはなかなか理解されない。過去に1人だけ同じ悩みを待つ人と、大いに話が盛り上がったことがあるが、その位のマイノリティーだ。

 ある時、この悩みをちゃんと聞いてくれる人に出会った。この人は、科学的アプローチで見事にダイエットに成功した経験を持つ人だ。k-ogasa とは逆の悩みだが、優れた科学脳で克服したらしい。

 科学脳さんによると、痩せない原因は、消費する以上にカロリーを摂取すると太る、人は足りない栄養素があると、それを補おうとしてお腹が空いて食べる、この2つだとのこと。バランスの取れた食事でカロリーコントロールをするのが良く、それを徹底してやった結果、痩せたというのだ。当たり前といえば当たり前だ。科学脳さんのすごいのところは、科学者らしく自分を実験台にして、実験記録として毎日の食事や体重の記録をきちんと取って分析することを、徹底して行ったことだ。

 その人が、科学的にアプローチで太る相談に乗ってくれた。
 k-ogasa が痩せてる要因をざっくり言うと、脂肪が付きにくい体質であることと、胃腸が弱く食べてもお腹を壊してしまうこと。小さな頃から痩せているので、体に脂肪細胞が少なく、一度にたくさん食べて脂肪で太るのは無理という結論になった。

 ではどうするか。
 お腹に負担が少ない方法で、タンパク質を取って筋肉で体重を増やすしかない。つまり、1回の食事量を減らして1日4食にし、液体やゼリー状のプロテインを飲み、筋トレすることにした。まとまったトレーニング時間はなかなか取れないので、毎朝10~15分で2メニューくらいトレーニングすることにした。

 さて、成果はどうか。体力と根性のない k-ogasa だが、30週くらい筋トレは続いている。続いているが、体重の方はブラスマイナス500gを行ったり来たりで、成果は目に見えない。お風呂に入る前に体重計に乗っては、昨日から200g増えたとか、飲み会で400g減ったとかで、一喜一憂している。
 このことを職場の女性社員に話したら、他の女性の前で話すとマジギレされるから…言わない方が良いという、ありがたいアドバイスをもらった。そうだった、共感は得られないのだった。
 できる腹筋の回数は増えたし、習っている太極拳の軸の安定度も上がった。効果はあるが、相変わらず肋骨は浮いているくらいに、成果はあがっていない。半年位で変わらなくても、悪いことがないならそれでよい。

 やっと、自分の心と体の最も弱い部分と戦う事にしたのだ。これまで40年以上負け続けてきたのだ。それを引き分けまで持ってこれたのだ。充分じゃないか。自分を、褒めてあげないといけない。

さくら さくら

  とても久しぶりの、つれづれ。
 先日パートナーが、ある場所の写真を撮って欲しいと言ってきた。信号と街灯がリズムよく並んでいる感じが良かったのだそうだ。しかしながら、k-ogasa の腕では全くカッコよくならなかった。
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 そこで、お遊びでシャッタースピードを長くして撮影することに挑戦してみた。車のライトが長く伸びるような、あれである。
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 少し楽しくなったので、別のモチーフがないかと考えていたら、季節柄ちょうど良いのが見つかった。夜桜である。知人が撮った東京・六本木のミッドタウンの桜のライトアップがとても綺麗だったので、今しかないと思い、出かけてみた。

 規模は大きくはないが、お天気も良かったので、たくさんのカップルや外国人・家族連れでにぎわっていた。やはりライトアップが素晴らしい。
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 この下で、缶ビール女子会や、カクテル持ったカップルの邪魔をしないように、三脚を立てていた。数段立派なズームレンズで撮影している人が何人か、スマホで撮影している人は、数えきれないほどである。ちなみに、ソニーのスマホで撮った画像はこちら。

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 サイズを小さくしてしまうと、ほとんど違いが判らないくらい、スマホのカメラは優秀だ。

 ライトアップされていないものも撮ってみた。風のせいもあって、こっちの方が柔らかくて好きな感じ。


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 今年は、久しぶりに桜を満喫した春になった。これからは日に日に暖かくなっていくから、うれしいなあ。

来年もよろしくお願いします

 s-ひつじ

今年一年、つたない写真と詩にお付き合い頂き、ありがとうございます。

皆さんのココロに、少しだけでも元気を届けられたら、
疲れた時に、ちょっぴり息抜きできたら、
そんな思いで、ゆるゆるの詩を作っております。

来年も、思い出したらご訪問下さい。
k-ogasa

谷津遊路商店街 第12回アート・フリーマーケット 開催中

 谷津遊路商店街 第12回アート・フリーマーケット、絶賛開催中です。



 お天気に恵まれて、人通りはたくさんあるものの、何とはなしにボウズの予感。

 でも、こんなのも出現したりして、飽きることはなさそうです。



 本日限り、18時までやってます。

深川のパワースポット

 9月15日は、天気もまずまずの敬老の日。パートナーの御朱印集めに付き合って、東京都江東区は深川の深川八幡と深川不動堂に行ってきた。

 東京メトロ東西線の門前仲町のすぐ近くに両方ともあるが、まずは深川八幡へ。

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 ここは、横浜市の富岡八幡宮の分社で、誰でも気軽に祈祷して貰える。神社での祈祷というと、それなりの初穂料を納め、白い紙のモジャモジャの大麻(おおぬさ)で頭の上をバサバサしてもらったり、小枝をうやうやしく回す玉串奉奠をしたりというあれであるが、月に3回ある月次祭(つきなみさい)の時には、誰でも初穂料なしで、バサバサして罪穢れを祓ってもらったり、玉串奉奠もできる。初穂料を納めると、一段高いところに上がり、名前を読み上げられる等の特別待遇があるが、御利益が一段高いかは良く分からない。

 初穂料組1組の他に、自由参加組15人くらいで祈祷開始。祝詞奏上から始まる手順一通りが執り行われる。
 長いので割愛するが、神職が供え物を載せた三宝を捧げ持ち、祭壇まで運ぶ様子が、早回しのからくり人形みたいで面白かった。
 まず一人の神職が、奥の方から三宝を顔の高さに持って進む。次の神職に出会うと、手ぶらの渡される側がペコリと頭を下げ、三宝を受け取る。渡し終わると、手ぶらになった渡した側の神職がペコリと頭を下げる。この後双方くるりと向きを変えて歩き、隣の神職と出会うと、またまたペコリペコリが行われ、5人ほどのバケツリレーで祭壇までの運ばれる。終始無言。供え物は5~6個ぼどあるので、次から次へとそこら中でペコリペコリが行われる。角では直角に曲がってくれるし、真面目な動きが何ともコミカルであった。

 また、見る機会が少ない女性の神職(巫女ではないよ)もいらした。金色の額當(ぬかあてと言うらしい)が、おでこから光が出ているようで、威厳もあり中々に格好良かった。

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 ここ深川八幡は、大相撲発祥の地だとかで、相撲との関係が深い。境内には力士や相撲部屋に関係した大きな石碑がいくつもあり、有名力士の身長と同じ高さの石碑とかもあるので、自分と比べてみるのも面白い。

 深川八幡には、応仁天皇をメインに、たくさんの神様が祀られている。さながら神社パーク。七渡神社や鹿島神社、住吉社から冨士浅間神社まで、両手で足りない神社があって、祈祷が終わると、神職の引率で、これらを一回りしてくれる。早い安い上手いを兼ね備えた、お客様第一の神社だ。
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 深川八幡から歩いて5分の所に、深川不動堂がある。成田山新勝寺の東京別院。3階建てエレベーター付きの、何ともの近代的な建物だ。内部は撮影禁止なので、写真が少ないのは、ご容赦願いたい。

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 旧本堂を入った正面には、真新しい仏像が安置されていて、普段は触ってご利益を授かるようだが、当日は本家の成田山の貫首が特別に巡錫するらしく、中止となっていた。貫首に興味のない k-ogasa には、触れない方がちと残念である。

 館内には、ご本尊である巨大な不動明王像の他に、大小様々な仏像も安置されている。すごいなあというか、少し不気味だなあと思ったのは、加持祈祷を行う本堂高座の裏の回廊にずらりと並んだクリスタル不動くんだ。手の平に乗るくらいのクリスタル不動くんが、数え切れないほど整然と並び、ライトアップされている。寄進すると名前がはいるようだが、名無し不動くんも大量にあったので、絶賛受付中らしい。

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 11時からの護摩祈祷に参加する。外回りの法螺貝隊が帰還し、大人数での読経、護摩を炊く炎が轟々と燃え盛る。室内でこんなに燃やして大丈夫なのかと、消火器の場所を目で探したが、分からなかった。
 しばらくすると、2張りの大太鼓によるユニゾンが始まり、読経と相まって独特の雰囲気に包まれる。迫力満点である。
 最後は、歌詞カード(?)を見ながら、参拝者も読経に参加できるという、会場が一体となったパフォーマンスで締め括られた。
 残念なのは、初心者には歌詞カードに書かれた抑揚記号が意味不明で、いまいち一体にはなれなかったことだ。

 館内も盛り沢山だが、外は外で色々あるようだ。

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 まず目を引くのは、でっかいわらじ。ここては、わらじに絵馬が付いたとのを奉納し、足災消除わ祈願するというもの。下半分にはたくさんの江間がぶら下がっている。
 k-ogasa も加齢による筋力低下で右の股関節や膝の調子が良くないため、奉納しようと思ったのだが、どこに置いてあるのか探せなかったので、次回のお楽しみということにした。

 もう一つは、お稲荷様。
 成田山の出世稲荷を分けて頂いたらしく、開運出世のご利益があるとのこと。備え付けの太鼓を叩いてお参りするらしい。出世は之以上どうしようもなさそうなので、「でん」と叩いて開運を祈願しておいた。

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 この他にも、参道には面白いお店がたくさんあるのだが、それはまたの機会にしておきたい。

味のあるアニメ、一週間フレンズ

 味のあるアニメに出会った。「一週間フレンズ」という深夜アニメで、首都圏なら TOKYO MX、近畿圏なら毎日放送、中京圏ならテレビ愛知
で放送されたもので、高校を舞台にした恋愛ドラマだ。

一週間フレンズ公式サイト
http://oneweekfriends.com/index_sp.html

 このアニメでは、友達の記憶を一切なくすという大事件が起こる。ハリウッド映画なら、記憶を取り戻すために巨大な組織に立ち向かったりするが、こちらは女子高生の藤宮さんが、毎週月曜日にわりと淡々と記憶を消失する。そして、記憶をなくすことで起こる軋轢が嫌で、友達を作らす、他人を拒絶した高校生活を送る。
 彼女に恋心を抱く同級生の長谷くんは、月曜日に「友達になって下さい」と言い、日々の思い出を積み重ねては月曜日を迎えて、また「友達に~」から始める。

 タイトルを初めて見た時は、悲劇だと思った。以前に見た韓国映画「頭の中の消しゴム」のように、いくら相手を思い献身的に尽くしても、恋人の病気が最後には自分の記憶や認識を消してしまうという、何ともいたたまれない悲劇になるのではと。

 ところが、見ていくうちに記憶消失自体はストーリーのスパイスに過ぎず、藤宮・長谷の二人の思いのすれ違いが、メインテーマだと分かった。
 相手を思っての行動がすれ違ったり、時には逆効果だったり、そしてうまく行かないことを思い悩んだり。
 「大丈夫だよ!」と笑いながらも、涙がこぼれてしまうあたりは、心の動きをとても良く表した描写だと思う。
 こうした溢れんばかりの初々しさが、実に心地良い。

 また、脇役もいい味を出している。記憶は消失しないが、物忘れが激しい天然キャラの山岸さんは、藤宮さんの拒絶生活をやすやすとぶち壊して踏み込んで行く。ぶっきらぼうな桐生くんは、心折れそうな長谷くんの背中をいつでも押し続ける。

 韓国映画のような悲劇では全くなく、穏やかなハッピーエンド、バトルアクション物が多い中、久々にいいアニメをみさせてもらった。

お絵描き始めました

 お絵描きを始めた。

 先日の谷津のアートフリマで、久々の行商をやったのだが、なかなか詩を読んてもらえなかったという思いがあった。このブログの、ゆる~い休憩所的世界観を作っているのは、ゆる~い詩だと思っているし、そのゆる~いのを、是非知ってもらいたいし、どうしたら読んでもらえるかなあと、つらつらと考えていた。

 詩に、何かシンプルなイラストを添えたらうまく伝えられるのではないか、そんなことを考えてみた。
 残念なのは、それを表現する絵心というか、デッサン力が k-ogasa にはないということ。どの位ないかというとこのくらいhttp://felix1.blog63.fc2.com/blog-date-200906.html)ない。

 さて、絵心はなくても、イメージだけはある。いわさきちひろ大先生のような、柔らかい絵で、その何分の一かのシンプルなもの。そして、もっとふわっと柔らかいイメージの絵だ。
 そんなことをパートナーに言ってみたら、「写真から絵の世界に来るのは、領海侵犯では?」と妙に警戒されてしまった。自分の絵の隣で、変なものを売られちゃ困るということらしい。

 警戒されたわりには、非常に協力的で、サクサクと道具を揃えてくれた。

s-道具

 おまけに amazon で、セラピーアートの本まで注文までしてくれていた。初心者がパステル画を描くための入門書、至れり尽くせりだ。どうも、教えることに楽しみを見出している節がある。

s-本

 届いた本で、さっそく描き方を勉強してみる。これは良いなと思った点が、二つある。ひとつ目は、型紙を使って形を取ること。型紙を使った、塗り絵のようなイメージだ。デッサン力なし人間には、思った通りの線など描けないが、写真や図形を型紙にすることで、少しマシな形が描ける。
 ふたつ目は、修正が効くこと。消しゴムで消して、上からもう一回描ける。成功体験のない人に、失敗の許されない一発勝負の線や色付けは、やはり荷が重い。

 パートナーに、パステルでの描き方の基本を教わりつつ、練習に描いてみた。こちらのブログの絵http://esalen.blog.jp/archives/50437050.html)を参考に、模写させて頂いた。

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 ここではまだ型紙を使わずに、パステルでの色付けや消しゴムの使い方を試した感じだ。
 丘の絵の方は、何とかそれらしい感じになったので、ある意味での自信につながったと思う。
 それに気を良くして、目の前のゴムの木を見たまま描いてみたのだが、何ともイケてない。

s-パステル3

 何を描きたいのかが、定まらない感じ。やはり、同系色でまとめるのが初心者には良いのだろう。色々な色を使うのは、もう少しセンスを磨いてからにした方が良さそうだ。
 こちらの猫も、頭が小さすぎてバランスが悪い。う~ん。

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 パートナーに最初に言われたのは、技術は教えられるけれど、何を描きたいかは教えられないと。何を伝えたいか、どう伝えるかがオリジナリティーだし、何を描くのかに最後は行き着く。
 そう考えた時、知人のイラストレーターには、頭の中に独自の世界観を持つ人がいることを思い出した。

 ほしみさんhttp://ameblo.jp/hosimistella/)と、はるるさんhttp://tempo132.web.fc2.com/index.html)。

 この二人は、自分の世界観があり、それを形にする技量を持っている。もうこの段階で、眩しいくらい大きな才能の一つを、手にしている。この二人に飛躍のチャンスが訪れることを願って止まないが、そんな才能のない k-ogasa はしばらく、型紙塗り絵を楽しむことにしようと思う。

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

農薬を棄てたいが

 我が家のお庭は、春から秋にかけて様々な花が咲く。沈丁花・ムスカリ・皐月・花水木・紫陽花・花虎の尾・百合・桔梗・金木犀と、それはもう様々。パートナーが、丹精しているおかげで、賑やかなお庭を楽しむことができる。

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 k-ogasa の仕事はというと、煉瓦で花壇を作ったり、泥はね防止のタイル敷きといった工事や、庭木の消毒などである。雑草取りは、雑草でないものも抜いてしまうので、謹慎させられている。

 我が家の主役を期待されている花水木は、葉が白くなるうどんこ病などが出やすい木だ。
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 1年目に真っ白になり、その後、成長が思わしくない。そこで翌年からは、梅雨前から夏にかけて数回殺菌剤で消毒することにしている。今年も時期がきたので、殺菌剤を取り出してみたら、使用期限を2年ほど過ぎている。
あらら?
 他にもないものかと探してみたら、スプレー缶の殺虫剤が2本も出てきた。こんがりと缶が錆びついているおまけ付きだ。

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 さすがに、使用期限を2年も過ぎると、効果のほどに疑問が出てくるが、梅雨前に一度は消毒したかったので、しかたなく2年物を散布しものの、次はそれではまずいと思い、とりあえず新しい殺菌剤を購入した。

 となると、期限切れの農薬類は、処分することになる。とりあえず燃えるゴミなのか燃やせないゴミなのか調べてみたら、自治体のHPには「捨てちゃダメ!」とか書いてある。しかも、空き容器もだめとかあるぞ。

 それならこっそり下水にでも流そうかと考えたら、農薬メーカーのHPには、川や海の魚が死んじゃう魚毒だから、流したら不法投棄で捕まるよとも書いてある。 あれえ?
 一応、土で分解されるらしい。それならいっそ、その辺の空き地にでも捨ててやろうと考えたら、農協さん、今はJAさんのHPに、野菜や果物は残留農薬のチェックをし、基準値を超える場合は出荷できないとかいてある。収穫前は旗を立てているから、ご近所で見かけたら農薬散布は控えてね、だって。

 ここまで来ると、立派な産業廃棄物である。これは正式に業者さんに頼むしかないらしい。

 まずは、メーカーのHPに捨て方わからなかったら相談してねとあったので、メールで問い合わせたら、期限切れの農薬の受け入れはやってないよ、自治体に相談してねとの回答。
 その自治体のHPには産業廃棄物協会の相談してみろとある。タライが回っているが 、とにかく協会とやらに電話してみたところ、2社の処理業者さんを紹介された。ここでもタライが回る。
 処理業者さん、こちらはメールで問い合わせたところ、農薬処理の許可を持ってないから扱えないよごめんね~、という回答。
 う~っ、どうすりゃいいのよ!!

 最後の希望は、JAさんである。
 メールで問い合わせたらなしの礫なので、改めて電話してみたら、不要農薬の受け入れはやっているけど、2~3年に一度くらいの不定期で、次回はいつになるのかは決まっていないのだそうだ。だいぶ気が長くなったり、遠くなったりする。しかも連絡はJAさんの会員、すなわち農家さんだけらしいので、それ以外の人は、時々電話で問い合わせしてね、だって。

 JAさん、k-ogasa がブチ切れて不法投棄する前に、回収実施を決めて下さい。お願い!

ART FLEA MARKET に参加しました(その2)

 千葉県習志野市の谷津遊路商店街で開催された ART FLEA MARKET の参加報告、二回目は、我々以外の参加者さんに触れたいと思います。

【気になる作家さん】
 今回のイベントに参加された k-ogasa が気になった作家さんです。

momomoさん
http://momomo.strikingly.com/

 自らを点描アーテイストと名乗るくらい、ベリー点描です。スマホカバーに、色々なデザインパターンをすべて点描で描くという、モースト点描です。複雑なものでも8時間程で描いてしまうというのだから、マックス点描です。年取るとこんな事は、とても不可能ですね。

【パフォーマーさんたち】
 アートフリマと一緒に、ストリート音楽ライブもありました。 
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 まずは木村誠さん。
 とにかくテンションが高くて、ついていける人は大盛り上がり、ついていけない人は置いてけぼりという歌い手。明るくて、皆を楽しませることにひたむきです。

 でも休憩時間には、曲か原稿か、何かを一生懸命書いてました。根はまじめなんだと思います。曲は「キムラマコトな~、キムラマコトな~」しか思い出せません。
 魂で唄う男のサイトはこちら。
http://goodspeed-web.jp/kimura_makoto/

 お次はコーラスユニットりんどうです。岩手県南三陸町での音楽イベントでの出会いがきっかけで結成されたそうです。
 見た目は派手ですが、しっとりしたコーラスを聞かせてくれました。我々世代には耳慣れた「なごり雪」やオリジナルを曲を披露してくれ、イベントに華が加わった、そんな感じがしました。
 

しっとりコーラスユニットのサイトはこちら。
http://aion21.net/rindou/s/web/profile_s.html

【ゆるキャラたち】
 イベントには、2体のゆるキャラも参加しました。
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 最初は、習志野市公式ゆるキャラのソラシド。昨年、公募で選ばれたもので、谷津干潟にいる水鳥と音楽の街と「習」をモチーフにしたキャラだそうです。が、色々なものをあれもこれもと取り入れて、結局ワケが分からなくなったパターン。キャラが全く立っていなし、可愛くもない、キャラクターとしては一番やってはいけないことをやってしまった失敗作でしょう。

 もうひとつはやっぴーです。
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 やっぴーは、谷津遊路商店街の親善大使で、手にした双眼鏡で、商店街のお店やイベントの情報を探す谷津の妖精だそうです。頭の花と丸い造形が可愛らしく、出歩くたびに子供達がたくさん寄って来て、大人気でした。わざわざ我々のお店にも立ち寄りってくれて、イベントを盛り上げてくれました。
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 とまあ、久しぶりの行商でしたが、なかなか楽しく良いイベントでした。
 スタッフの皆さん、お疲れ様でした。商店街の皆様、ありがとうございました。
 

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

ART FLEA MARKET に参加しました(その1)

 かな~り久々ですが、行商してきました。
 千葉県は習志野市の谷津遊路商店街が開催するアートフリマに初参加、今日と明日の2回にわたり、1回目は出店模様を、2回目はイベントの出演者のことをご紹介していきます。
 今回のキーワードは「フレンドリー」です。
 

【出店模様】
 谷津遊路商店街は、京成谷津駅を出てすぐ、谷津バラ園に向かう200m程の商店街です。谷津バラ園の見頃に合わせて、より集客を図ろうとイベントを企画したようです。

 当日は比較的お天気にも恵まれ、それなりの人出がありました。比較的年齢層高めのグループ、家族連れ、カップルなど様々ですが、自分でも絵を描きますという人、カメラを抱えた人と、アートに興味のある人もたくさんいたようです。
 また、近くにリハビリセンターがあるらしく、車椅子と付き添いの方もちらほらとみられました。

 展示スペースは主催者から指定されます。我々には、何のご商売か分からない方のお宅の前が割当られました。展示は、こんな感じです。いつもと、代わり映えしませんね。

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 場所を借りているところ(いわゆる大家さんです)の奥様が、設営の様子を見に顔を出し、無言で戻らっていきました。もしかして、嫌がられてる? とか思ったのですが、飲物をを買いに不在にしている間に、さっそくポスカをお買上げ。これを皮切りに、売れ始めます。また、陽射しが暑かろうと、庇を下ろして下さり大助かり、嫌がるどころか、大変親切にして頂きました。ありがとうございました。

 お隣のケーキ屋さんの奥様も、パートナーの絵を買った方がお店の常連さんらしく、その方の話を聞いて見に来てくれました。パートナーとも話が盛り上がり、絵も購入、お店に飾ってくれました。随分喜んでくれたので、絵をもう1枚おまけしたら、とても濃厚でおいしいソフトクリームを、差し入れてくれました。ご馳走さまでした。

 斜め前の八百屋さん、仕事が暇だと見に来たました。完全な冷やかしですが、客待ちの間にパートナーが描いた自転車のスケッチが気に行ったらしく、どうしたらこんな風に描けるのかの質問攻め。描いてみてくれというので、パートナーが解説しながら描いてみせ、そんなに気に入ったのならと差仕上げると、暫くしたら、自家製のぬか漬け変わって戻ってきました。美味しく頂きました。

 そんなことで、今回は他の出店者さんより、商店街の方々との交流が、活発でした。

【販売模様】
 大家さんに買って頂いたことで運が向き、初日は若い方をメインに透明しおりを、二日目は年配のお姉様方にポスカを買ってもらいました。 

s-ここに出会って(短詩)

 予想外に早い段階で売れたことで、まったりモードでの~んびり。比較的落ち着いて楽しむことができました。

 今年の傾向として、年配の男性は風景、年配の女性は花、若い方は羽根等のモチーフ、子供は動物が好きなようです。今後は、客層を見て、出し物を変えてみようかと思います。

 さて、パートナーの方はというとバカ売れです。
 「これすごいよ!」といって何枚も選び、こんなに買って本当に大丈夫かよと、こっちの方がご家族の顔色を伺ってしまうほどの方、数枚買って、定価以上の代金を無理矢理押し付けていった方とか。
 喜んで貰えたようで、とても幸せな気持になれました。

 たまの行商、勿論売れなくて凹むことの方が、多いかも知れませんが、お客さんの反応が分かって、やはり大切ですね。

(その2に続く)

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

二人の作品展

 8月31日、超暑い日射しの下、k-ogasa は高円寺に行って来ました。2年ぶりくらいでしょうか。
 暑さの中で足を運んだのは、知り合いのイラストレーターさんの作品展が開催されているからです。それも2人も。これは、またとないラッキーです。
暑さに負けないように、おとどの肉玉そばで腹ごしらえをして、いざ突撃!

 一人目のイラストレーターさんは、mixture 等で何度かご一緒した「はるる」さんです。
 高円寺駅南口方向の、ギャラリーRという所で、pico9「小さな作品展」なるグループ展に参加中でした。
20130908 はるる-1


 確かに、10cm四方くらいの小さなイラストや、かわいい雑貨が、それはそれはたくさん展示されています。
20130908 はるる-2

 会場はこんな感じです。遠目なら撮影OKとのことで、これでご勘弁を。

 はるるさんは、ハチの otto ちゃんを出展していました。いつ見ても、キャラがかわいいし、シンプルで完成度が高いです。特に otto ちゃんは、子供のハチ(蜂の子じゃなくて、子供っぽいハチね)のゆるキャラで、その仕草が良いんですね。ハチなので難しいのですが、これにかわいいイラスト表情が付いた日には、すごいことになるんじゃないかと思います。

allegro blog(はるるさんのブログ)
http://temp132.blog.fc2.com/

 そして、このグループ展の中で「enoki-graphics」さんの作品も良かったです。女性のイラストなのですが、生き生きとした表情が目を引きました。

enoki-graphicsさんのHP
http://enoki-gr.tumblr.com/

 こうした絵画系作品展で唯一嫌いなのが、雑記帳というかメッセージノートです。見に来ましたよをさりげなくイラストやチョイ画で残してあるのを目にするたび、自分の絵心のなさに悲しみを覚えてしまいます。
 そう、幼少時から努力してこなかった自分が悪いのです。言い訳のしようもないのです。「お前の歩いてきた人生は間違っている。これが証拠だ!」と、叩きのめされるのです。
 大概この段階で心は折れ、意識を失いかけます。ただこの展示会では、主催者さんが用意してくれたメッセージだけ書くタイプのメモパッド、輝く希望の光が見えましたね。


 さてさてお次は、高円寺駅北口の Too-tickiというボックスギャラリーで開催中の「ほしみステラ」さんの個展に向かいます。 

20130908 ほしみ-1

 手作りの雑貨達が所狭しと並ぶ店内の奥に、我が家のトイレ程の空間があり、そこにほしみステラワールドが広がっていました。

 小さなイラスト作品が、散らばるように展示され、手元には、フワフワのにゃんこマスコットなんかのカワユス雑貨も置かれています。思わずフニフニ。
20130908 ほしみ-2  20130908 ほしみ-3

 テーブルの上には、ルーペが置かれています。とても小さな作品もあるので、これで見てねと言うことで、老眼の身にはありがたい配慮です。このルーペで見てみると、作品の中に細かな点描が入っています。微妙に色合いを変えたい時とかに使っているようで、思わず「スゲー!」と声を上げてしまいました。
 k-ogasa 的 No.1 作品は、メインの一本の木のイラストを差し置いて、夕焼け空のイラストでした。色合いが晴れやかで、奥行き感がある、清々しい作品だと思います。

 小さなスペースですが、それが小作品を身近にしてくれて、良い空間になっていたように思います。

お絵描きブログ★ほしのかけら(ほしみステラさんのブログ)
http://ameblo.jp/hosimistella/

 ご本人にお会い出来なかったのは残念ですが、良い時間でした。k-ogasa もそろそろ新作を作らねば。

体に「E」

 春先から、教育テレビの「Eダンスアカデミー」にハマっている。EXILE の USA さんと TETSUYA さんがインストラクターとなり、EXILE のダンスを子供たちに教えながら、ダンスの楽しさを伝えていくというもの。

Eダンスアカデミー(NHK)
http://www.nhk.or.jp/e-dance/

 事の発端は、太極拳にある。ちょっとだけ難しい話を。
 k-ogasa が太極拳を習っていることは何度か書いているが、壁にぶつかって長い。太極拳では「気が通らない」というのだが、動いても手の血行が良くならない。原因は、お腹と背中が、力みで前に出てしまうことなのだが、それを力で後ろに引っ張るのは、逆方向に力むだけなので意味がない。となると、これは体の軸、体幹がしっかりしていないから、手の動きにお腹と背中がつられてしまうのだと考えた。難しい話はここまで。

 そこで、体幹を鍛えるべく、本屋で1500円弱の体幹トレーニングの本を買って試してみた。お腹のたるんだ元プロスポーツ選手の、1日30分3週間で引き締まった体を取り戻したという個人の感想と証拠写真が載っている。とにかく根性で時間を作って頑張ってみろとカツを入れられてはみたものの、2ヶ月程でやめてしまった。分かりやすいし、極端に辛いこともなく、効果も少しはあり、良くできた本だと思う。でも楽しくない。だから続かなかった。

 それじゃあ楽しく続けられるのは何だろう?
 考えついたのは、任天堂WiiのJust Dance。以前に見たアニメの主人公が、インナーマッスルを鍛えるにはダンスが一番だ、と言っていたのが、ふっと頭に浮かんできた。

 Wii本体からの購入なので、結構な出費なのだが、
ゲーム好きの子供は大喜びで、友だちから「ゼルダの伝説」を借りてきては、遊び倒している。
 それは想像がついていたが、意外だったのは、パートナーが k-ogasa 以上にハマっていること。毎日1時間ほど踊っては、 k-ogasa より高得点を叩き出している。

 その上、Eテレの 「Eダンスアカデミー」 まで録画してくれていた。 EXILE のオリジナルダンスは難易度も高く、スタミナも必要だが、この番組では初心者向けに「それなりに」簡単にアレンジしたもので教えてくれる。子供たちの何となくできていく姿をみていると、50歳近くなっても EXILE のように踊れる様な錯覚に陥る。勿論
錯覚であることはちょっとやれば直ぐに分かるし、本来の不器用さも直ぐに思い出す。でもまあ、発表会があるわけでなし、気楽に純粋に楽しめるのがいい。一応、無理をして怪我だけはしないように気をつけている。

 さて、原点に立ち返って、太極拳への効果はというと、突然壁を乗り越えたり、手が燃えるように熱くなったり、カメハメ波が出たりとかは、今の所ない。背中や下っ腹など、これまで意識ができなかった体の部分に意識がいくようになり、今どうなっているのかが感じられるようになったくらいだ。でも、自分の体がどうなっているか気がつくことは、改善の第一歩だ。
 そして、太極拳とは直接関係ないが、息切れが減った。いいこと、いいこと。

 楽しいことは続く。楽しいことしか続かない。ダンスは心と体と太極拳に「E」。

幸せのパンデミック

 表題にあるパンデミックまではだいぶ遠回りをするが、最後には繋がるので、しばしお付き合いを願いたい。

 「めしばな刑事タチバナ」というテレビドラマが、興味深い。テレビ東京の深夜番組で、タイトルを見て刑事ドラマかと思いきや、刑事ドラマの体裁を取ったグルメ番組だ。

 取り上げる題材は、インスタントカレーやスナック菓子、牛丼チェーンなどなど、庶民の食品ばかり。そのウンチクを語り、ひと手間加える創意工夫や、食べるにいたるシチュエーションを含め、その食品を食べることがいかに幸せかの思い入れが、取調室を中心に容疑者や上司を交えて熱く語られる。低予算ドラマ感満載だが、身近な食品ばかりだし、その幸せな感覚が良く伝わってくる。だから面白いのだと思う。原作の漫画は読んだことはないが、きっと面白いだろう。

 さて話変わって、毎週のように行く東京都墨田区は錦糸町。錦糸町駅近くのイタリアンレストラン「ロッソ・ペペロンチーノ」でランチを食べた時のこと。お天気が良く、明るい店内は少しうるさいくらいの賑やかさ。一人だったし、ケータイもバッテリー切れでやる事もないので、辺りをゆっくりと見回すと、様々な年代の人が話に花を咲かせている。弾む会話と溢れる笑顔。左は、嫁いだ娘と久しぶりに会い、少しぎこちなさが残る父と母。前には、小さな子供をあやすお母さんと、その友人達の会話が弾む。右は、若いカップルが「他所でやれ!」と言いたくなるくらいにイチャついていた。ここには美味しさと楽しさに満ちた、幸せな笑顔が溢れていた。一人眺めているだけで、こちらも幸せな気持ちになってくる。

 この二つの出来事から改めて思うのは、お腹を満たすこと、それを分かち合う人がいることが、どんなに幸せかということである。そして、その幸せな感情は、人から人へ伝染していく。食べ物を分かち合い、幸せな時間と空間を分かち合う。身近にある幸せを感じ、それを人から人へ人移して行く。この記事から、幸せが大流行すればいいなと思う。やっと繋がった。

 最後は、今回気がついたこと。
 イタリアンレストランで、幸せな気持ちで周りを眺め、いつの間にか笑顔になっていた。と、こう書いてみて気がついたことがある。見ようによっては、50近いおっさんが、一人で寂しく辺りを見回しては、ニヤニヤと笑っていた、と見えなくもない。う~ん、気をつけようっと。

ご指名バナナくん

 75歳の父親から、電話がかかってきた。ほとんど電話をしない人からかかってくると、良くない知らせではないかと、身構えてしまう。

「あのさー、バナナの苗があったら買って送ってくれ。」

ということを、ネイティブ津軽弁で言い放ち、電話が切れた。

 父親は熱帯植物栽培好きである。10年以上前に、小江戸川越を観光した時に、レモンの苗木を買ったことに端を発し、3年ほど前には、実のなる熱帯植物を送れと、漠然と言って来た。

 青森県で熱帯植物。

 寒さに出来るだけ強そうな奴とか、実はともかく花が咲きそうな奴とか、実を結ぶか分からない努力をして、パッションフルーツと、もうひとつ何かを送った。冬には予定通り、枯れてしまったが。

 80歳を過ぎてエベレストに登頂した三浦雄一郎さんみたいな命の危険はないが、父親も、何かと戦いたいらしい。しかも今度はバナナをご指名だ。

 こんな無謀に見えるチャレンジを、私は喜んでいる。昨年父親は難病にかかり、体調が悪くなり、体力・気力が随分落ちた。しかしその後の治療が効を奏し、最近は元の状態近くまで体力も戻ってきた。そんなところに来てのバナナだ。生きる気力のためなら、青森にバナナを送ろうじゃないか。

 と、意気込みだけは立派だが、いざ探してみると、その大変さが良く分かった。
 当然ながら、バナナの苗は寒さに弱い。それでも、耐寒性あり品種とやらを見つけた時には、「これだ!」と思った。冬には家の中に取り込んで栽培すれば良い。
 ところが世の中そんなに甘くない。米印注釈をよくよく見ると、「ただし2m以上に成長したらね」とか書いてある。確かにバナナの木はデカイ、というか巨大だ。いくら天井が高い田舎の家でも、2m以上の植物の取り込みはそりゃ難しいし、まずそんな鉢は、75のジイサンには持ち運べない。もっと小振りのものはないかと、あきらめずに探すと、耐寒性はやや落ちるものの、1m位で実をつける「スーパーミニバナナ」とか奴があった。こいつに決定!
20130609 バナナ-1 20130609 バナナ-2

 1ヶ月後に実家に行ってみると、当のバナナくんはビニールハウスの中で立派な鉢に収まっていた。到着時は葉が2枚だけだったのが、ここまで増えたらしい。根元に刺したハサミで大きさを想像して欲しい。次の植え替えのための一回り大きな鉢も、調達済みだった。そして、このビニールハウスの中には、10年前のレモンちゃんも、まだ枯れずに頑張っていた。

 バナナくんやレモンちゃんのことを話す父親は、ニコニコと楽しそうだ。それだけで、充分にお役目を果たしている。

mixture vol.23 に参加しました

 秋に続いて春の mixture creators' market に、パートナーの canako と一緒に参加しました。直接お客さんの反応が見られる貴重な場で、結構大切にしています。
20130512 mixture-1 20130512 mixture-2

 そして、このイベントに合わせて、春秋ごとに新作は投入することを心がけています。今回は「でも僕は」と「まっすぐは」。
 「でも僕は」は、年賀状用に作ったものですが、デザインがうまく出来たので、詩をかえて出すことにしました。
 「まっすぐは」は、この詩に合わせる写真を探していて、地面の曲線が目についたので使ってみました。詩は曲げましたが、写真自体は曲げてなくて、実際緩やかな曲線の丘です。
 まあ今回の新作は、疲れていせいか、どちらも頑張らない系の作品となりました。

20130512 でも僕は 20130512 まっすぐは

 mixture creators' market は今回で23回目の開催で、場所は東京都の西新井駅すぐのパサージオさんの中央広場。パサージオさんは開業3周年だとのことです。
 また、mixture 主催のスタッフさんとは顔馴染み。いつも丁寧に声をかけて頂き、恐縮恐縮します。今回は、お腹を出して寝てしまい風邪を引いたとかで、マスク姿に声もガラガラ。なんとも自業自得で、お疲れ様というか、お大事にとしか言いようがない、大変な状態での運営でした。

 出店者さんにも、カリンバーさんやはるるさんといった顔馴染みがいて、なかなか心強いし、売れない時は暇潰しの話し相手にも事欠きませんでした。

 前置きはこんなところで。予め言っておくと、今回は何も事件は起こりませんでした。天候による苦行もなければ、サプライズもドラマもありません。至極平穏なイベントとなりました。

 今回のディスプレイは、原点回帰。アウトドア用のミニテーブルにクロスをかけて、作品を並べてみました。

20130512 mixture-3 20130512 mixture-4

 地べた置きよりは手に取りやすく、目線も近く、我々も座るスペースが確保できて、長丁場でも楽チン。そして、作品には目を引くポップシールを貼ってみました。もちろん、後で簡単に綺麗に剥がせるやつです。さて、設営準備は万端。

 20130512 mixture-5

 当日はゴールデンウィーク後半真っ只中。天気も良く、気候も穏やかな時期で、とても晴れ晴れとした日です。
 だが、イベントとしてはとても嫌な予感がする日。こんないい日は、みんな行楽に出かけて、半インドアイベントには足が向かないんですよね。

 午前11時からスタートで、やはり人の出足は鈍いようです。始まって30分もたっていませんが、完全に坊主を覚悟し、興味はすっかりミスタードーナツのリニューアルドーナツに向かい、パートナーが昼食用に買ってきてくれた、外はカリッ、中は リニューアルしたオールドファッションの しっとりのオールドファッションを堪能し終わっても、特に売れる気配はありません。

 さて、暇なのでカリンバーさんとの雑談に、ぼちぼち出かけることにしましょう。色々な雑談を30分もしたでしょうか。帰ってきたら、
売れていました。お客さん、ありがとうございます。
 もう坊主でもないし、お日よりも良いし、美味しいドーナツは食べたし、やることは他のクリエイターさん巡りと、はるるさんとの雑談位しかもう残っていません。

 ということで、今回気になったクリエイターさんは2人。

 はんこやまなちゃんhttp://hankoyamana.web.fc2.com/
  • オリジナルのゴム印を作っています。動物や名前の文字がかわいらしい。お徳コーナーの「はな」 はんこが、凹凸が逆なら買ってたのになあ。
 がま口屋さん(名前を確認する忘れました)
  • 和柄の布を使ったがま口やペンケースが、シンプルでカワイイ感じです。ただ、女性向けの柄がほとんどで、男性向けは唐草のみだったの、残念ながら手が出ませんでした。ペンケースが良かったなあ。
 出かけて帰ると、パートナーの絵を選んでいた方が、猫のグラフィックが安いと買ってくれました。棚ぼたと思っていたら、良く見てなかったからと、もう一度来て下さって、ポスカもご購入。出かけるといいことがあるようです。さ~てと、はるるさんのところに雑談に行こう。

 そんなこんなで、k-ogasa は少しだけ売れ、パートナーはそこそこ売れて、世界って素晴らしいなと、すっかり幸せな気持ちになって終了を迎えました。

 いつものこととはいえ、ウハウハ売れた訳でもないので、反省点をいくつか。

 1点目は、看板が目立たないこと。
 前回まではポップな紙を張り付けた看板を出していましたが、今回は作品を重視で、地味なものにしました。こうすると、やはり掴みが弱いようです。でかくて目立つ看板を作ろうっと。

 2点目は、透明しおりの押しが足りないこと。
 スペースの関係でサンプルなんかも置いていませんでしたが、やはり手で触れるようしないと、親近感がわかないようです。説明もつけていないのも、目を引かない原因のひとつかと。
 今度は、存在感のある「透明デカしおり」でも作ってみよう。

 最後は、詩が分かり辛いこと。
 k-ogasa の作品は、大げさに言うと、写真で目を引き、詩を読んでもらい、感動する、というもの。もう少し言葉を見せるような工夫が必要で、大伸ばしのサンプルを用意するとか、文字を気に障る位大きくするとか、ちょっと尖らせないといけないと感じました。

 さて、次のイベントは5月下旬の横浜での art Dive。入場料が必要とのことで、あまり期待はできませんが、皆さんに見てもらえる場なので、頑張って準備したいと思います。近いうちに告知します。
プロフィール

k-ogasa(ケイオガサ)

Author:k-ogasa(ケイオガサ)
デジカメで、花と写真を楽しんでいます。感じたものが、少しでも伝えられたらいいなあと思います。

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