味のあるアニメ、一週間フレンズ

 味のあるアニメに出会った。「一週間フレンズ」という深夜アニメで、首都圏なら TOKYO MX、近畿圏なら毎日放送、中京圏ならテレビ愛知
で放送されたもので、高校を舞台にした恋愛ドラマだ。

一週間フレンズ公式サイト
http://oneweekfriends.com/index_sp.html

 このアニメでは、友達の記憶を一切なくすという大事件が起こる。ハリウッド映画なら、記憶を取り戻すために巨大な組織に立ち向かったりするが、こちらは女子高生の藤宮さんが、毎週月曜日にわりと淡々と記憶を消失する。そして、記憶をなくすことで起こる軋轢が嫌で、友達を作らす、他人を拒絶した高校生活を送る。
 彼女に恋心を抱く同級生の長谷くんは、月曜日に「友達になって下さい」と言い、日々の思い出を積み重ねては月曜日を迎えて、また「友達に~」から始める。

 タイトルを初めて見た時は、悲劇だと思った。以前に見た韓国映画「頭の中の消しゴム」のように、いくら相手を思い献身的に尽くしても、恋人の病気が最後には自分の記憶や認識を消してしまうという、何ともいたたまれない悲劇になるのではと。

 ところが、見ていくうちに記憶消失自体はストーリーのスパイスに過ぎず、藤宮・長谷の二人の思いのすれ違いが、メインテーマだと分かった。
 相手を思っての行動がすれ違ったり、時には逆効果だったり、そしてうまく行かないことを思い悩んだり。
 「大丈夫だよ!」と笑いながらも、涙がこぼれてしまうあたりは、心の動きをとても良く表した描写だと思う。
 こうした溢れんばかりの初々しさが、実に心地良い。

 また、脇役もいい味を出している。記憶は消失しないが、物忘れが激しい天然キャラの山岸さんは、藤宮さんの拒絶生活をやすやすとぶち壊して踏み込んで行く。ぶっきらぼうな桐生くんは、心折れそうな長谷くんの背中をいつでも押し続ける。

 韓国映画のような悲劇では全くなく、穏やかなハッピーエンド、バトルアクション物が多い中、久々にいいアニメをみさせてもらった。
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