東京高いとこ巡り

 津軽から、両親が出てきました。父親が、東京スカイツリーができたら、修学旅行の時に行った東京タワーがなくなって、もう見られなくなるから、最後に見に行きたいというのです。別になくなるわけでもありませんし、最後でもないと思うのですが、私も行った記憶がないので、東京タワーも入れて、「一日ゆったり東京高いとこ巡り」なるスーパーおのぼりさんツアーを企画してみました。

 選定した観光ポイントは、東京都庁、東京タワー、東京スカイツリーの3ヶ所です。高いとこというと、他にもサンシャイン60もあるよと言われると思いますが、何年か前にに連れて行ったのと、父親の足の具合がよくないので、スポット数を減らそうと、今回は見送りです。

 最初は、東京都庁。
 東京メトロ大江戸線の都庁前駅で降りたものの、休日の都庁には、どこからどう入ったら良いのか分かりません。ピクリとも動かない自動ドアの前、中で行き来する観光客を恨めしく見つめます。うう、この日は雪が降る朝、かなり寒い中を、都庁の周りを2周くらいして、ようやく入口を見つけます。

 荷物チェックの後、エレベーターで、45階の北展望室に向かいます。速度を感じさせない快適な乗り心地で、あっという間に展望室に到着です。晴れていれば富士山が見えるらしいのですが、今日は望めません。
 さて、展望室内を見回すと、海外からの観光客がたくさん。韓国語を話す若いカップルが、携帯で写真を撮っているのを見ては、新婚旅行かな? なんて、ほほえましい憶測をしてみたりします。また、明らかに海外向けと思しき土産の数々が並びます。日本人は、東京都庁でエヴァンゲリオンの綾波レイのポスターは買いませんもんね。

 両親と共に一回りして、都庁を後にし、お次は東京タワーに向かいます。東京メトロ日比谷線の神谷町駅から、上り坂をのろりのろりと歩くと、赤いタワーが見えてきます。

 さらに近づくと、大量のこいのぼりが見えてきました。何かのイベントなのか、いつも流しているのか不明ですが、やっと晴れてきた空に、気持ちよく泳いでいます。

 1500円を払い、大展望台までエレベータで昇ります。派手なイルミネーションを浴びながら、250m地点まで上ると、都庁で慣れたのか、あまり高い感じがしません。母親がここまできたら、特別展望台に行くしかないと、さらに600円の追加料金を払います。
 少し小さなエレベーターで、「途中でガタンと音がするけど、心配ないよ」的アナウンスを聞きながら、正しくガタンと揺れた後、特別展望台に到着します。足元には、広い敷地のお寺なども見え、この辺りは忠臣蔵ゆかりのお寺があったなあ、なんて思いをはせます。また、晴れたお陰で、東京湾方向も、遠くまで気持ちよく見渡せます。両親も、この景色を満喫している模様。いや、良かった良かった。

 大展望台まで降り、真下を見下ろせるガラス床を覗き込んでは、ムズムスした後、最後の、東京スカイツリーに向かいます。

 東京スカイツリーは、約半分の340mくらいまで建築中。昇ることはもとより、足元まで行くこともできないので、都営浅草線の押上駅を出たところから、見上げます。

 上に2機のクレーンを頂く、東京タワーよりはるかにスリムな姿を眺めながら、あのクレーンはどうやって降ろすのか、なんて疑問を母親から投げかけられます。変な質問なんかするなと言いたいものの、片方のクレーンでもう片方のクレーンを下ろした後、代わりに小さいクレーンを吊り上げ、その小さいクレーンで、大きいのを降ろす、これを繰り返して、最後にはミニクレーンをエレベータで降ろすのだと、本当か嘘か分からない答えを返しておくことにします。

 これで、スーパーおのぼりさんツアー「一日ゆったり東京高いとこ巡り」の全行程を無事終了し、帰路に着きました。

 今回引率してみて、都内の駅には必ずエレベータがあることを、改めて認識しました。まあ、エレベータまで行くのが大変だと、父親がぼやいていましたが、足の不自由人にも、それなりに優しい社会に変わりつつあるのは、良いことだと思います。
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