でっかいものと気持ちの良い場所(熊野三山紀行 その1)

 日本の様々な名所・旧跡が、ぞくぞくと世界遺産や世界文化遺産に登録されているが、10年前に登録された和歌山県の熊野大社が気になっていた。熊野古道という古い参詣道が今でも残されていて、古道ウォーキングを楽しむ人も多いらしい。一度は行ってみたかったので、パートナーがご朱印集めをしていることもあり、足腰が何とかなるうちに行こうということになった。

 ご存じの方は既に違和感を覚えていると思うが、和歌山県に熊野大社という神社はない。興味があるといっても、実はこの程度の知識しか k-ogasa にはなく、出雲大社や明治神宮のように、古くてでっかい神社がでーんと構えているイメージだ。
 実際には、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の3つの神社をメインにした、いくつかの神社の集合体である。
 訪れてみた感想は、熊野の人々は、自然を今よりもっと身近に感じ、人の及ばない自然の大きな力に驚き、その力を分けてもらおうと、ある意味で謙虚に考えていたのだろう、である。

 最初は、神倉神社。
 新宮市にあり、熊野速玉大社から歩いて行ける神倉山にある、速玉大社の摂社ということらしい。

 

 軽い山登りをすると、拝殿とご神体が現れる。



 拝殿を押し潰しそうな感じのゴトビキ岩という巨大な岩がご神体。断崖にあって転がり落ちてこないでっかい岩に、昔の人はパワーを感じて、ご神体に祀ったのだろうか。
 ここから、新宮市内が一望できる。




 次は、花窟神社。



 熊野市の海岸沿いにあり、ゴトビキ岩より、さらにさらに巨大な岩がご神体である。



 この見上げるほど巨大な岩に綱を張り、綱を通して岩のパワーを分けてもらうという考えたらしい。



 カグツチノミコトという火の神様を生んだ時にやけどで死んだイザナミノミコトを埋葬した場所と言われていて、イザナミがかわいそうだと季節の花で祀ったというから、「花窟神社」と命名されたらしいが、熊野の人々はイザナミさんに、ご近所さんのような親近感を持っていたのではないかと思う。うっそうと薄暗い場所ではあるが、こういう話を聞くと、何か微笑ましい気持ちになる。

 おまけは、近くの岩。
 花窟神社から歩いて10分くらいの海岸にある、何となくゴリラの顔っぽい岩。



 特に何も祀られたりはしていないただの岩だ。大昔の誰かが、この猿にはパワーがあると言っていたら、もしかしたら今頃ご神体として祀られることになったかも知れない、なんて思ったりした。

 熊野の人々は、熊野の自然を素朴に信仰していたのだなあと、しみじみと思った。

(その2に続く)
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デジカメで、花と写真を楽しんでいます。感じたものが、少しでも伝えられたらいいなあと思います。

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