でっかいものと気持ちの良い場所(熊野三山紀行 その2)

 その1では、熊野三山に行ってきたと言いながら、大社の話をほとんどしていなかったので、その2は3大社の話をしよう。

 最初は、熊野速玉大社。
 新宮市の街中にあり、とにかく派手な神社である。派手な神社は色々とあるが、

 

 ここは明るい派手さというところ。定番の朱色というよりはオレンジ色、それと補色の緑、黒と金の配色。今は周りの山々も新緑の時期なので、華やかな感じが際立つ。

 

 八咫烏をあしらったのれん(?)も、白にベージュという配色で、センスの良さは三社で一番と思う。
 当日はあいにくの小雨だったが、緑に囲まれた開放感のある境内は、とにかく清々しくて、深呼吸が気持ちが良かった。

 次は、熊野本宮大社。
 田辺市にあり、熊野三山の首座らしい。石段を登った上にあり、速玉大社のような派手さは全くない。山門(?)から先は撮影禁止なので、載せられる画像がないのが残念だが、見栄えは普通の大きな神社という感じ。



 ここは、八咫烏押しの神社のようで、鳥居の横にデカデカと八咫烏をあしらった幟があって、すぐに目を引く。

  

 境内にも八咫烏の丸石があるし、やたちゃん郵便ポストまであるらしい。

 本宮大社は移設されて、今の場所になったとのこと。伊勢神宮や出雲大社も、定期的に新しいお社に遷宮しているのだから、場所が変わったり、お社が新しくなるのは珍しくはない。
 以前の場所はすぐ近くにあって大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、田んぼの中に巨大な鳥居が威容を誇っている。

 

 何もないところに、日本一大きな鳥居がいきなり出現するので、ちょっと異様な雰囲気。数百年後には、この鳥居も物凄い旧跡になっているのかも知れない。元々は、熊野川の中洲だったらしいが、えらい難儀なところに作ったものだと思う。きっと、中洲から周りの山々をゆったりと見渡せて、水音の聞こえる、普段の暮らしとは違った雰囲気の場所だったのだろう。そのな場所で、日常の嫌なことからしばし離れて心を癒し、また嫌なこともある日常に戻る。また、熊野川は、天気が良いと水の色が瑠璃色に見えて、とても綺麗だった。水や魚をもたらしてくれる恵みの川で、ゆったりとした熊野川の流れや、川の恵みへの感謝が信仰となったのかなと思う。
 そして、中洲は鳥以外の動物が行きにくいので、烏が身を守るためにいたのかもしれず、それが八咫烏のもとなのではないかと想像したりする。

 最後は、熊野那智大社。
 大門坂から石段が続く熊野古道をえっちらおっちらと30分程歩く。

   

すると、山の上の日当たりの良い所に、派手な神社が現れる。

 

 ここはとにかく眺望が抜群で、天気に恵まれたこともあり、最高に気持ち良い。

 

 ここも、移設されたらしく、もとは那智の滝、今の飛瀧神社のあたりにあったようで、滝がご神体らしい。

 那智大社から10分程下ると、飛瀧神社、ご神体の那智の滝に着く。

  

 水が落下する大音量には、圧倒される。体に響く振動には、力の存在を感じざるを得ない。この辺りは豪雨地帯と聞いたことがあり、雨上がりともなれば水量も増し、さらに迫力が上がったことだろう。

 これで熊野三山紀行はおしまいだが、一つ心残りがある。熊野詣と言えば珍重庵の「もうで餅」が定番のお土産なので、本宮大社前の休憩所で食べようと思っていたのだが、なんとお休み。後で聞くと、全店お休みだとのこと。限定販売なので、もう二度と出会えないかも知れないと思うと、返す返すも残念だ。
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