おまかせしてみた(十二湖紀行 その2)

 母親が、十二湖への道すがらに、昨年他界した父とウニ丼を食べるという食堂があると言う。 JR五能線の十二湖駅からすぐの民宿・静観荘というところで、今回も行けるなら行きたいというので、立ち寄ってみた。

 食堂に入ると、ばあちゃんが座敷の縁に腰掛けていた。他には娘さんとおぼしき店員がひとりいるだけで他に客もおらず、絵に描いたような、暇なばあちゃんだ。

 店内のメニューには「ウニ丼 1800円」「おまかせ定食 1000円~2000円」「みそラーメン 600円」とある。何だかゆる~い感じのメニューにやや不安を覚えつつ、ウニ丼が高かったので、

「おまかせ定食には、何が付くの?」

と聞いてみた。

「いろいろ付くよ」

と、これまたゆる~い答えが返ってきた。かなりの不安を覚えつつ、おまかせを二つ頼んでみた。

 我々の他に客はいなかったのだが、15分ほどで次々と入ってきて、結構賑やかになった。多分、我々の車を見て、客がいるから大丈夫だろうと入って来たと思われるが、不安のことまでは知らないだろうな。

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 そうこうしているうちに、おまかせ定食が出てきた。トレーに、何やら一杯載っている。ウニ・鯛の刺身・焼つぶ貝・フキの煮物・ミズのお浸し・ウドの酢味噌和え・めかぶの酢の物・わかめの味噌汁。
 ご飯がないなと思ったら、空のお茶碗が出てきた。
・そこの炊飯ジャーから、好きなだけ食べて良いらしい。
確かにばあちゃんの言うとおり、一杯付いてきた。少食の k-ogasa には、たっぷり過ぎだ。
 しかもこんなにウニが付いているなら、わざわざウニ丼にしなくて正解だと言う母親と一緒に目を丸くしていたら、その前を追加の白身魚の唐揚げが通過する。

 ここまでくると、空いた口をおまかせ定食でふさぐしかない。
 山菜類はエグ味もなく、味付けも塩味・甘み・酸味・辛味のバランスがとても良い。積極的に山菜を食べない k-ogasa でも、とても美味しく食べられる。特にミズの軽いぬめりとシャキシャキとした歯応えの組み合わせは、すごく良かった。
 メインだが、鯛の刺身でウニを巻いて食べるという暴挙に出てみた。ウニにくさみは全くなく、ぬははは、贅沢贅沢。

 動けないくらい満腹になったところで、食券を買い忘れたことに気がついた。どのくらいの値段なのかな~とみると、1000円だった。
・あ~~っそぉう、と値段が変わらないうちに二人分買って渡すと、

「わざわざ買わなくても、手渡しで良かったのに」

と返ってきた。暇な時期だからだろうな。料理以外は、どこまでもゆる~いばあちゃんだった。

 行くのはちょっと大変だが、不老不死温泉まで行くのなら、ここも立ち寄って見ても損はないと思う。

(その3に続く)


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